2022年07月05日

モールドの使い方にあっと驚く!リアルで繊細なレジンの蓮の花の作り方

池に浮かんだ大輪の花が美しい、蓮の季節がやってきます。水面に映るその姿も麗しく、日本の夏の風物詩のひとつですよね。そんな蓮の花をレジンで表現!100円ショップのモールドひとつでパーツ作りも組み立ても出来る、とても合理的なレシピをご紹介いたします。

ポイントはモールドの使用方法。窪みにレジン液を流し入れるのが通常のモールドの使い方ですが、ここではなんと裏側の形状を利用。よりリアルな蓮に近づけるためのあっと驚くモールドの使い方です。

底部分が平らに仕上がるので留め金具が接着しやすく、ピアスやブローチ、ヘアピンなど、さまざまなアクセサリーにアレンジできる蓮の花。基本の作り方を詳しくご説明いたします。

ジャンル: レジン
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レジンでいろいろ作る人🍓
小さな動物、空、宇宙などをオリジナルの作り方でご紹介します(*´-`)
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目次

  1. 1.材料と道具
  2. 2.作り方
  3. 3.まとめ

1.材料と道具

モールド 100均

レジン 「作家のためのレジン」

着色剤 白・ピンク

ED・UVライト

マスキングテープ

爪楊枝

調色スティック

調色パレット

エンボスヒーター

ピンバイス

メタルフラワー

Tピン

ピンセット

はさみ

名前ペン・マジック

2.作り方

使用するのは、ダイソーで購入できるこちらのモールド。雫型、大小の半球、薄く丸いコイン型のコンビネーションになっているモールドです。花びら作りには雫の形のモールドを使います。

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着色用に調色パレットまたは適当なモールドを用意します。レジン液を入れる前にマスキングテープでほこりを取り除きます。

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透明のレジン液を入れます。使用するのは「作家のためのレジン」です。サラサラタイプのレジン液なので、このレシピに向いています。

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ピンクと白の着色剤でレジン液を着色します。お好みの色でOKです。

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淡い色を作りたいので、ピンクの着色剤はごく少量しか使いません。直接レジン液に入れるのではなく、モールドのふちに出して調色スティックや爪楊枝などの先に少し取って様子を見ながら混ぜ入れると良いでしょう。

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エンボスヒーターで温めて気泡を抜きます。

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ある程度気泡が抜けたら、一旦冷まします。

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マスキングテープに、ペンで作りたい花びらの大きさの雫を描きます。縦1cmくらいの雫を描きました。

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ハサミで余分なところをカットします。

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雫の形のモールドの内側に貼ります。

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裏から見ると、描いた雫のラインがうっすらと透ける状態です。

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この透けるラインをガイド線にして、モールドの外側に着色したレジンを塗って花びらを作ります。

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マスキングテープに描いた雫と同じ形にレジンを塗ったら60秒硬化し、モールドから剥がします。

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花びらっぽくカップ型に少し丸まった形になりました。

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いつものようにモールドの内側にレジンを流し入れるのではなく外側に塗っているのには、理由があります。

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外側に塗って作った花びらは、モールドの丸みを覆うような形になるためカップ型に丸まります。言ってみれば、ごく浅いお椀のような感じですね。

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通常通りにモールドの内側にレジン液を流し入れて作った花びらは、外側は丸くなるものの内側にも液が溜まるためカップ型にはなりません。浅いお椀に喩えれば、中が埋まっている状態ということです。表面張力も手伝い、ぷっくりとした花びらになってしまいます。

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それはそれでもちろん可愛いので他の用途に使えますが、蓮の花には薄くてくるっと丸まった花びらが合っているのでモールドの内側ではなく外側を使用しています。

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蓮の花作りに戻りましょう。同じ大きさと形の花びらを13枚作ります。作業しやすいよう、マスキングテープなどに並べて貼り付けます。

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モールドに触れていた花びらの内側になる部分をコーティングします。調色スティックや爪楊枝の先に最初に着色したレジン液を少量取って塗ります。たくさん塗るとぷっくりしてしまいますので、できるだけ薄く塗るように気を付けます。きれいに塗ったら60秒硬化します。

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残りの花びらにも同じように内側を薄くコーティングして硬化します。

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13枚の花びらをコーティングしました。

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花びら作りに使ったモールドの半球を用いて蓮の花の形に組み立てます。

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3枚の花びらをマスキングテープから剥がし、モールドのふちに乗せます。花びらの尖った先を上(外側)に向けて小さな半球の底に並べます。

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3枚の花びらの中心部分に透明のレジンごく少量垂らします。ボトルから直接垂らそうとすると、入れ過ぎになる可能性があります。別の容器に出したレジンを爪楊枝などの先で少しだけ取って付ければ失敗が防げます。

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少量のレジンを花びらの中心に垂らしたら、60秒硬化します。

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3枚の花びらを立てた状態で硬化し、お花のパーツになりました。

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次は花びらを5枚剥がし、尖った先を上(外側)に向けて大きい半球の底に並べます。

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お花の形に並べたら…

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隣同士の花びらが接している部分にそれぞれ少量の透明レジンを垂らし(合計5ヶ所)、60秒硬化して繋ぎます。

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花びらが繋がっていることを確認したらモールドから取り出し、隣の薄いコイン型に移します。先に作っておいた花びら3枚のパーツをバランスよく置き、位置を決めます。

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5枚の花びらの中央に透明のレジンを垂らします。それぞれの花びらの根元にも少しだけつけます。

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花びら3枚のパーツを乗せ、真ん中に来るように調整します。位置を確定したら、60秒硬化します。

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しっかり硬化して2つのパーツが接着できていることを確認します。

残りの花びら5枚をコイン型の丸く薄いモールドに並べます。隣同士の花びらが接している部分にそれぞれ少量のレジン液を垂らし、60秒硬化して接続します。

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花びら同士がしっかり繋がってパーツが出来たら、続いては花びらの根元にだけレジンを塗ります。

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先に作っておいたお花のパーツを上に乗せて60秒硬化します。

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立体感が増し、蓮の花らしくなってきました。

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裏側にレジンを塗って補強します。

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真ん中にはたっぷりめにレジン塗って硬化し、しっかりと補強します。

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お花の真ん中にめしべを付けて仕上げます。めしべに見立てるのは、7mmのメタルフラワー。Tピンも使います。

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レジンで作った蓮の中央に少量の透明のレジンを乗せます。

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レジンの上にメタルフラワーをバランスよく乗せ、位置を確定したら60秒硬化します。

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しっかり硬化できていることを確認したら、Tピンを付けます。ここではよりリアルな蓮の花にしたいのでTピンを選んでいますが、パールなどを使ってデザイン性を持たせるのも良いでしょう。ピンバイスを用いてお花の中央に穴をあけます。

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ここにTピンを刺して硬化させます。

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長過ぎる場合は、ニッパーで少しカットします。

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穴にレジンを少量塗り、Tピンを刺して60秒ほど硬化させれば完成です。

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リアルで美しい蓮の花になりました。

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こちらは花びらの枚数を増やしたバージョン。手間はかかりますが、より繊細な雰囲気に仕上がります。

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3.まとめ

ひとつのモールドのすべての箇所を使って仕上げるレジンの蓮の花の作り方をご紹介いたしました。100円ショップの安価な道具を余すところなく利用したレシピです。モールドの使い方には驚かれた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

モールドはくぼみの中にレジン液を流し入れるのが通常の使用方法ですが、ここではよりリアルで美しく繊細な蓮の花に近づけるため外側の形状を利用しています。マスキングテープに花びらの形を描き、モールドの内側に貼り付けて透けて見えるラインをガイドに外側にレジン液を塗るのです。

通常の使い方をしてモールドの中にレジン液を流し入れて作った花びらには、液が溜まるので当然厚みがついてしまいます。それはそれでぷっくりと可愛らしく別の用途がありますが、蓮には薄く反り返ったような花びらが欲しいところ。

モールドの外側の丸みに沿って形を作って硬化させたレジンの花びらは、ややカップ型に仕上がります。喩えるなら、ごく浅いお椀のような形です。反り返るように丸みのついた薄手の花びらを立体的に整えて接着すれば、より本物に近い形の蓮の花になるわけです。

個々に作った花びらの組み立てにも、同じモールドを使いました。半球モールドの底の丸みを利用すれば、角度を付けて花びらを接着することができます。水面に触れる蓮の花の下の部分は平らにしたいので、半球ではなく浅い丸型のコインのような形のモールドを利用。ひとつのモールドのすべての窪みを使った達成感も味わえる、大変合理的なレシピです。

底の部分が本物の蓮のように平らになり、アクセサリーの留め金具が大変接着しやすくなっています。ピアスやブローチ、ヘアピンなど、お好みのアクセサリーに仕立てて楽しめます。

白の着色剤を多めに配合して淡く仕上げるもよし、カラーを増やして色鮮やかにするもよし。レジンの蓮の花作り、ぜひトライしてみてはいかがでしょうか。

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