レジン作品をより早く、美しく、そして丈夫に仕上げるための、すぐに使える裏技3選

硬化不良、気泡問題、そして留め金具を付けるピンの抜けやすさ。レジン始めたら遅かれ早かれぶち当たるこの3つの壁を乗り越えるための裏技を、どーんとまとめてご紹介いたします。

硬化後の表面のベタつきが気になる方々、半球から球体を作る際にどうしても気泡ができてしまって困っていらしゃる方、ヒートン代わりに9ピンを差し込んでせっかく仕上げたのにするりと抜けてしまってガッカリという経験をお持ちの方々に送る、すぐに実践できる解決方法ばかりです。

いつものレジン作品をさらに早く確実に、美しく、そして丈夫に仕上げるための裏技を、ひとつひとつ検証しながら詳しくご説明いたします。

レジン

目次

  1. 1.材料と道具
  2. 2.すぐに使えるレジンの裏技
  3. ① 硬化時間短縮の裏技
  4. ② 気泡を減らす裏技
  5. ③ ピンを抜けにくくする裏技
  6. 3.まとめ

1.材料と道具

平やっとこ

9ピン

レジン液 作家のためのレジン

UV・LEDライト

半球モールド

アルミホイル

2.すぐに使えるレジンの裏技

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① 硬化時間短縮の裏技

ひとつめは、硬化時間を短縮する裏技です。この方法は表面の未硬化レジンを減らす手段でもありますので、モールドから取り出した作品の外側がいつもベタついて困っていらっしゃる方にも参考にしていただけます。

この硬化時間短縮方法には、サイズの小さいUV LEDライトが向いています。

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やり方はいたってシンプル。特にコツはなく、モールドの下にアルミホイルを下に敷けばOKです。

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通常の照射方法では上からしかライトが当たりませんので、モールドの裏側には光が届きにくく全体を硬化するのに時間がかかってしまいます。アルミホイルを敷けばライトの光が反射し、モールドの下からもしっかり照らされます。

アルミホイルを丸めて開き、くしゃくしゃの状態にしてから敷けば一層効果的です。ライトの乱反射が望め、より満遍なく裏側からも光が回ります。

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可能な場合はアルミホイルでライトを包み込みましょう。光が外へ漏れないので、より満遍なく全体に光を当てることができて効率的です。

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アルミホイルを敷くか敷かないかでどれくらいの違いがあるのか、比較してみましょう。モールドに同じ量のレジンを入れます。

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アルミホイルを敷いた方にも敷かない方にも45秒間ライトを当てます。

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触って確認すると、表面はどちらも同様に硬化できています。

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しかしモールドから取り出すと違いが分かります。アルミホイルを敷いてライトを当てた方(右)はモールドに埋まっていた部分もサラサラですが、敷かずに照射した方(左)のレジンの表面にはベタつきが残っています。

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爪楊枝で押して内部の硬化具合を比較してみましょう。アルミホイルを敷かずにライトを当てた方(右)は、爪楊枝の先が深く沈みます。

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アルミホイルを敷いて照射した方(左)も多少沈みますが、敷かなかった方ほど深くはありません。アルミホイルを敷かずにライトを当てた場合、敷いた時より中心の硬化が弱いことがこの比較で分かります。

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モールドの下にアルミホイルを敷くかどうかでこれだけ硬化に違いが出ます。硬化時間の長さや表面のベタつきに困っていらっしゃる方は、一度お試しになるとよいでしょう。

② 気泡を減らす裏技

続いての裏技は、レジンの中にできるだけ気泡を入れずにきれいに仕上げるコツです。ここでご紹介するのはすべてのレジン作品に共通するものではなく、半球から球体を作る際に限定した方法です(半球から球体を作る詳しいレシピはこちらでご覧いただけます)。

半球から球体を作る方法を軽くおさらいいたしましょう。レジン液を半球モールドから溢れるくらい多めに流し入れます。

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平らなシリコンシート(モールドをカットしたものなど)でフタをして硬化します。

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モールドから取り出します。溢れ出したレジン液でバリができている場合は…

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やすりで削って取り除きます。

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同サイズの半球を2つ作ります。片方の半球の平らな面にレジンを塗ります。

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もうひとつの半球の平らな面と合わせて球状にします。

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半球作りに使ったモールドに戻します。

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この方法を用いればまん丸の球体を作ることができるのですが、実は気泡が入りやすい要因も2つあります。ひとつは、半球を接着する表面を平らにするために使うフタ代わりのシート(モールドをカットしたものなど)の状態です。

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よく見るとシリコンシートにごく小さな凸凹の部分があるのが分かります。完全に平らで表面の滑らかなシートをフタがわりにしないと、気泡が入りやすくなってしまうのです。

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気泡が入りやすいもうひとつの要因は、レジンの硬化速度です。フタをするためレジンに直接光が当たらず、効果が少し遅くなってしまいます。レジンの中に入っていた目に見えない程度の細かい気泡が浮き上がり、フタ付近で合わさります。すると大きめの気泡となり、目立ってしまいます。

気泡を減らす裏技は、いくつかあります。ひとつは効果の早いレジンを使うこと。もうひとつはフタをせず、その代わりに表面が真っ平になるようモールドにぴったりの量のレジンを流し入れることです。

少しでも多かったり少なかったりすると、半球の面同士がきれいに合わなくなってしまいます。レジンの量はモールドの容量きっかりになるように流し入れましょう。

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慣れるまでは意外と難しいかもしれません。フタをすれば確実に平らにできるのでその方が簡単ではありますが、気泡を入れずにきれいに仕上げるためには練習してみるのもよいでしょう。

フタをした場合としない場合で気泡のでき方がどれくらい違うのか検証しましょう。同じ大きさの半球モールド2ヶ所のレジン液を入れます。

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片方(左側)のみにモールドをカットしたシリコンシートでフタをして硬化します。

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フタをして硬化した左側のレジンには、画像に写るほどのサイズの気泡が2、3個できてしまいました。他にも見えない程度の小さな気泡が入っています。

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より違いが分かるよう、それぞれ同様にもうひとつずつ半球を作って球体に仕上げましょう。

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フタをして作った方の半球は、バリを削り取る必要があります。

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フタをせずに作った半球は、表面が平らに見えてもいざ合わせてみるとピッタリとくっつかないことがあるかもしれません。

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ピッタリと合わせられない状態であっても、モールドに入れられるのであれば問題ありません。モールドにフィットしない、または小さすぎて中で動いてしまう場合は、半球のサイズが合っていないということなので作り直した方がよいでしょう。

モールドに入れてサイズを確認します。

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半球を合わせる表面に透明のレジンを塗ります。

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空気が入らないように気を付けながら、半球の平らな面同士をくっつけます。

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コーティングまで済ませた状態で比較しましょう。

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フタをせずに作った半球を合わせた方にもよく見ると気泡はあるのですが、ごく細かいものが散らばっている程度なのでほとんど目立ちません。

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フタをして作った半球を合わせた方は、気泡が接着面付近に集まっているため非常に目立ちます。

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使用するレジンや作品のサイズなどにも左右されますが、今回の検証では気泡のでき方にこれほどの差が出ました。フタをせずに作った半球を合わせる方が断然きれいな仕上がりです。

フタをせずにモールドにピッタリの量のレジン液を流し入れるには慣れと練習が必要かもしれませんが、気泡でお悩みの方にはぜひ試していただきたい方法です。

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③ ピンを抜けにくくする裏技

レジン作品にはひもやチェーンを通す穴や輪がないので、ワイヤーで設ける必要があります。ヒートンを埋め込むのが主流ですが、代わりに9ピンを短くカットしたものを使用される方も多いことでしょう。その際、ヒートンよりも抜けやすいと感じられることはないでしょうか。

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パッと見て分かる通り、ヒートンは通常ネジのようなスクリュー状になっています。一度レジンに埋め込んでしまえば、たとえ上に引っ張ってもギザギザが引っかかって抜けにくい仕様です。

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それに対して9ピンは本来ワイヤーを巻き付けて接続するものなので、ギザギザはありません。そのためどこにも引っかからず、レジンの穴に入れて接着した後に上に強く引っ張ると抜けてしまう可能性があるのです。つまり、9ピンにもヒートンのスクリューのように引っかかる箇所を作れば抜けにくくなるということです。

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レジンの穴に接着しても抜けにくい9ピンの下準備です。9ピンの輪の根本を平やっとこの先で挟み、ワイヤーを折り曲げて輪のある方向へ倒します。

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折り目を平やっとこで挟み直し、しっかりと握りつぶします。

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2本のワイヤーをぴったり並列させます。

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折り目から2、3mmのところをニッパーで切り落とします。

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簡単ですが、これだけでもかなり強度が違います。

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レジンに接着する際は、ピンバイスで開けた穴の中にワイヤーの切り口が収まるようにします。

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さらに抜けにくくする追加の裏技です。折り曲げて下処理をした9ピンまたはヒートンをレジン本体に接着した後、ワイヤーの輪の根本を埋めるような感覚でレジンを塗って硬化します。接続部分が補強され、さらに外れにくくなります。

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ワイヤーを折り曲げて引っかかる部分を作り、レジンを塗って補強するという2つの裏技を取り入れるだけで、9ピンを代用品にした場合でもかなり取れにくくなると思います。

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3.まとめ

レジン小物を作る上でどうしてもぶち当たってしまう、硬化不良、気泡問題、そしてヒートン代わりの9ピンの抜けやすさという3つの壁。これらの悩みを解決するための裏技をご紹介いたしました。すぐに実践できる方法ばかりです。

未硬化のレジンは表面がベタつき、きれいに仕上がりません。硬化時間を短縮し不良を防ぐには、アルミホイルを使った裏技を用います。やり方はいたって簡単。ライトを当てる際、丸めて広げたアルミホイルをモールドに下に敷くだけ!通常は上からのみの照射ですが、くしゃくしゃにしたアルミホイルの乱反射のおかげで下からも光が当たって硬化速度が早まるのです。

アルミホイルはどこのご家庭にもある安価なキッチン用品ですので、気兼ねなくすぐに取り入れられる方法です。厚みのあるものや大きな作品に取り組む時はアルミホイルが強い味方になることでしょう。

半球モールドで球体を作る際の気泡対策の裏技もご紹介いたしました。モールドにレジン液を流し入れた後シリコンのシートなどでフタをした状態で硬化すれば接着面が平らに仕上がりますが、それだと気泡が目立ってしまいます。これはフタをせず、代わりにモールドの高さピッタリにレジンを入れることで解消できます。

モールドの容量きっかりのレジン液を入れて表面を真っ平らに仕上げるには慣れと練習が必要かもしれませんが、気泡の目立たない美しい仕上がりを求めるならばフタをしない方法で挑戦してみる価値ありです。

3つめにご紹介した裏技は、ヒートンの代わりに9ピンで留め金具を付ける際にワイヤーを抜けにくくする方法です。スクリュー状になっているヒートンと違い、9ピンは元々巻き付けて使うものなのでワイヤーに引っかかりが存在しません。先を折り曲げて2、3mm残してカットし、その部分をピンバイスで開けた穴に収める形で接着することでヒートンにも負けない安心できる接続パーツに生まれ変わります。

輪の根本にレジン液を塗って硬化すればさらなる補強になり、より抜けにくくすることができます。9ピンはカットして残ったワイヤーも再利用できるので、うまく取り入れたいパーツのひとつです。

より早く確実に、より美しく、そしてより丈夫にレジン小物を作るための裏技には、アルミホイルのような家にある安価でお馴染みのアイテムで簡単に実践できるものもあれば、スキルが必要なものもあります。ここでご紹介した方法は、すぐにでも取り入れられるものばかり。ご自身のお悩みに合わせ、できそうなところから試されてはいかがでしょうか。

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