2022年07月19日

かぶりつきたくなる甘〜いスイカ!立体モールドを使ったレジンのスイカパーツの作り方

夏の果物と言えばスイカ!しっかり冷やしたスイカにかぶりつく姿も、夏の風物詩のひとつですよね。海辺でのスイカ割りもいいですが、ここではキレイに食べやすくカットしたレジンのスイカのレシピをご紹介いたします。夏らしく透明感を持たせつつ、リアルな仕上がりを目指します。

出来上がったパーツはそのまま小さなフィギュリンとして飾っても楽しめますし、丸カンを付けてチャームにし、アクセサリー金具と接続してピアスやキーホルダーにアレンジしても素敵になること間違いなし!

暑い夏にぴったりなレジンのカットスイカの作り方です。

ジャンル: レジン
ユーザのサムネイル画像 まーうえ
レジンでいろいろ作る人🍓
小さな動物、空、宇宙などをオリジナルの作り方でご紹介します(*´-`)
———————————————✂️
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目次

  1. 1.材料と道具
  2. 2.作り方
  3. 3.まとめ

1.材料と道具

レジン液 「作家のためのレジン」

着色剤

モールド

調色パレット

調色スティック

丸カン

ジェルネイル黒

UV/LEDライト

エンボスヒーター

爪楊枝

マスキングテープ

やっとこ

2.作り方

スイカの成形には、三角錐のモールドを使います。マスキングテープでほこりを取り除きます。

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レジン液の着色用に、調色パレットまたは丸型などの適当なモールドも用意します。マスキングテープでほこりを取り除きます。

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「作家のためのレジン」を使います。スイカを作るのにぴったりのパッケージでもありますが、このレシピには硬化時の収縮率が低いタイプが向いているという理由から「作家のためのレジン」を選んでいます。

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調色パレットまたは丸型などの適当なモールドの3カ所に少量のレジン液を流し入れます。

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赤、緑、白の着色剤を使います。スイカの果実の色が濃い場合は、ピンクの着色剤も足すとよいでしょう。

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3カ所のモールドに入れたレジン液それぞれに赤、緑、白の着色剤を少量加え、調色スティックなどでよく混ぜます。白は濃い方がキレイな層に仕上がるので、多めに加えるとよいでしょう。

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エンボスヒーターで温めて気泡を抜き(気泡の抜き方はこちら)、冷まします。

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しっかり冷ましたレジン液でスイカを作ります。赤いレジン液をモールドの9割くらいまで、ぽとっと落とす感じで入れます。この時モールドの先端に空気が入ってしまいますが、ここでできる欠けた部分を利用して留め金具を付けるので、気泡は抜かずにそのままにします。

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120秒硬化します。

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しっかり硬化できていることを確認したら、その上に白のレジンを薄く塗ります。

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モールドを傾けながら、表面全体に白のレジンを行き渡らせます。もしも硬化時に縮みやすいレジン液を使っていたら、この段階でモールドと赤のレジンの間に隙間ができていたことでしょう。するとその隙間にも白のレジンが流れ込んでしまい、側面まで部分的に白くなってキレイな層にはなりません。そのため硬化時に縮小しにくい「作家のためのレジン」を選んだというわけです。

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白のレジン液を塗り重ねて広げたら、90秒硬化します。

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モールドいっぱいよりも若干少ないくらいに仕上げます。

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次は緑のレジンをふっくらするまで乗せます。レジンを中心に置いて3方に広げます。

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中心のみに乗せながら追加すると高さが出せます。

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120秒硬化します。

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ふっくらと仕上がりました。

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いい感じにカットスイカができました。赤、白、緑の層の厚さはお好みで変えられます。

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できたスイカに丸カンを付けます。

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丸カンの切れ目の部分に赤のレジンを少量付けます。

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赤のレジン液をモールドに流し入れた際にできた気泡をそのままにしておいたため、スイカの先端が少し凹んでいるはずです。そこに丸カンをそっと乗せます。

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90秒硬化します。

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丸カンを付けたら少しレジンを足して補強します。

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90秒硬化します。

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しっかり丸カンが付いていることを確認したら、種を描きます。

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100円ショップでも購入できる黒のジェルネイルを使います。

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ジェルネイルをモールドのふちに出します。ひとつの面につき2、3個の種を描きます。爪楊枝の先にごく少量取り、トンと乗せてスッと上に伸ばします。全面を一気に描かず、1面ずつ描いては硬化します。

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最初の面に種を描いたら90秒硬化します。

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次の面に種を描く際のポイントです。反対側の面にすでに描いた種が透けて見えるため、混み合った印象になってしまいがちです。ですので種の数は少なめに、そしてできるだけ透けて見える種と重ならない位置に描きましょう。

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3面すべてに種を描き入れて硬化したら、全体をコーティングします。

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平やっとこで丸カンを挟み、持ち手を輪ゴムで固定します。

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小さな容器に透明のレジンを入れ、コーティングの用意をします。「作家のためのレジン」をお持ちの場合は、サラサラタイプなのでそのままコーティング液として使えます。

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他社の粘度の高いレジン液を使用する場合は、エンボスヒーターで温めてサラサラにしてからコーティングすることをお勧めします。

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コーティング液にスイカを1面ずつ浸します。

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余分なレジンをしっかり落としたら、くるくる回して全体にまんべんなくレジンを行き渡らせます。そのまま回しながら2分硬化します。

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置いた状態でもう2分、ひっくり返してさらに2分硬化します。

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三角錐型のカットスイカのチャームの完成です!

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3.まとめ

三角錐のモールドを使ったレジンのスイカのチャームの作り方をご紹介いたしました。夏らしく透明感を持たせたデザイン性を活かしつつ、リアルさも満点のカットスイカになりました。

赤、白、緑のキレイな断面は、三角錐形のモールドにそれぞれの色に着色したレジンを流し入れては硬化する、を繰り返して3色の層にすることで実現します。くっきりとした層にするには白の着色料を多めにして濃く作り、より不透明なレジン液にするのがポイントです。

このスイカを上手に作る最大のカギは、ズバリ、適したレジン選び!硬化時の縮小率が高いレジンを使うと、最初に流し入れて硬化した赤のスイカの果肉部分の三角錐とモールドの間にギャップができてしまいます。すると次に塗る白のレジンを乗せて広げた時、その隙間に流れ込んでしまって側面まで白く仕上がってしまいます。それではくっきりした層にはなりません。

「作家のためのレジン」のような縮小率の低いタイプであれば、この問題を難なくクリア。さらに「作家のためのレジン」は粘度が低くサラリとしたテクスチャーなのでエンボスヒーターで温めなくてもそのまますぐにコーティング液の代用にもなり、作業効率も上がって一石二鳥です。

三角錐の先端にできる気泡をあえて抜かずに硬化させることでできる「欠け」の平らな部分をカンの接着部分にするという、合理的なアイデアもお伝えしました。凹みがあるため丸カンに触れる面積が大きくなり、よりしっかり接着することができます。

スイカの皮に見立てた白と緑の層の厚さを変えると、また印象も変わると思います。お好みの割合でアレンジが楽しめます。透き通る赤がキレイなレジンのスイカのアクセサリー作って着け、暑い夏を爽やかに乗り切りましょう!

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