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2023年12月04日

傘の3Dモールドの使い方

できあがりのサンプル写真や商品画像を見て、「このシリコンモールド、可愛い!」と飛びついてしまったことはないでしょうか。そしていざ購入してみたものの扱い方が分からず、形にならないまま放置、なんてことも…

今回ご紹介する傘の3Dモールドは、そんなアイテムの代表かもしれません。多くのみなさまに購入いただいている、クロッチャショップの人気商品でもある立体の傘が作れるシリコンモールド。「扱い方が分からない」とお問合せをいただくことも少なくありません。

そこで今回は使い方を2パターン、それぞれ動画とマガジンで説明してみました。動画とマガジンでは作り方が異なりますので、ご覧になってみてお好きな方法を選ばれるとよいでしょう。

人気アイテム、3Dの傘のシリコンモールドを使った基本のチャームの作り方です。

ジャンル: レジン
ユーザのサムネイル画像 絵里奈
レジン歴5年目⸜🌷︎⸝‍
ドライフラワーとレジンを使った作品作りが
大好きな主婦です🥰
本物のお花ならではの形や色合いを大切にしながら
一つ一つ時間をかけて制作しています*.♡

ハンドメイド好きな方と
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目次

  1. 1.材料と道具
  2. 2.作り方
  3. 3.まとめ

1.材料と道具


・作家のためのレジン

2.作り方

傘のシリコンモールドは、4点のパーツから成り立っています。それぞれのパーツをA、B、C、Dとしてご説明いたします。

① 持ち手の作り方

最初に傘の持ち手の部分を作ります。シリコンカップに作家のためのレジンと着色剤のグリーンを入れて調色スティック等でよく混ぜ、好みの濃さに着色します。

爪楊枝を用い、着色したレジン液をシリコンモールドAに流し入れます。表面が少しぷっくりするくらい流し、1分硬化します。

Aを硬化している間にシリコンモールドBにも表面が少しぷっくりするくらいの量のレジン液を流します。

硬化したAと硬化前のBを合わせます。ここでレジン液が少なすぎると、空洞ができたり大きな気泡が入ったりしてしまいます。なのでレジン液は少し多めに使用しましょう。

AとBを合わせる時に溢れ出るレジン液は、ティッシュ等で優しく拭き取ります。

AとBを合わせた時にBが少し外側に反り、シリコンモールド同士の密着度が低くなってしまいます。しっかりと密着させて硬化するため、ゴム等で巻きましょう。

ここではヘアゴムを使用しました。

両面2分ずつ硬化します。


 

硬化したらゴムを外し、AとBを離します。



AとBを合わせる際にレジン液を多く使用しているので、バリが出ます。

バリはハサミで切り落とし…

表面をヤスリで削って形を整えましょう。



コーティング剤を全体に塗ったら傘の持ち手の完成です。



② 露先(つゆさき)の作り方

露先とは、雨露が骨に沿って落ちていく先端の部分を指します。爪楊枝を用い、シリコンモールドCの露先部分に着色したレジン液を入れます。

露先8箇所にレジン液を入れたら30秒硬化します。

③ 傘の生地の作り方

傘の生地部分を作ります。最初にシリコンモールドDの中心に空いている穴の部分を埋めます。

シリコンシートやモールドのふちなどにレジン液を乗せ、穴よりも少し直径の大きい円状のパーツを作って硬化します。

作った円状のパーツで穴を塞ぎます。上側だった膨らみのある方を先にして穴に詰めるように置きます。

穴の上に置いたら、シリコンモールドと蓋の隙間をレジン液で埋めます。

隙間がなくなるまで埋めたら両面を1分ずつ硬化します。



次に2つのシリコンモールドを合わせます。作業がしやすくなるよう、露先と生地が合わさる箇所に油性ペンで印を付けます。油性インクは除光液で簡単に消すことができます。

Dにレジン液を流し入れます。

半分ほどの高さまでレジン液を流し込みましょう。



印を付けた箇所をガイドに、CとDをしっかりと合わせます。CとDを合わせるとレジンが溢れ出すことがあるので、下にティッシュペーパーやシリコンマットなどを敷いて作業します。レジンが付いたティッシュペーパーはそのままではなく、必ず硬化してから捨てましょう。



Dの穴を塞いだ蓋を爪楊で押し、下に落とします。このあと穴からレジンを追加するので、これは必ず落とす必要があります。⭕️の中を見ると、白い部分があります。これはレジン液がまだ入るというサインです。完全に埋まるまで少量ずつレジンを追加しましょう。

下から上に向かってシリコンモールドを指で押さえると、気泡が出てきます。

気泡は爪楊枝で潰し、シリコンモールドから白い部分がなくなるまでレジンを追加します。終わったら両面3分ずつ硬化します。

硬化後、CとDを離します。綺麗な傘の生地部分ができました。



ハサミやヤスリを用いてバリを取り除きます。

傘の生地部分の穴にレジン液を付け、持ち手とくっつけて硬化します。傘の生地部分の穴には持ち手はまったく入りませんので、レジンで接着する必要があります。

Tピンにビーズを通し、丸めて輪を作ります(やり方はこちら)。



穴からレジンが溢れ出さない程度の量のレジンを入れ、パーツを乗せて硬化します。



傘の生地部分と持ち手に作家のためのレジンコーティング剤を塗ります。

ハートのキーホルダーに付ければ完成です。


 

3.まとめ

クロッチャショップで販売されている傘の3Dモールドは、多くの方に購入いただいている人気のアイテムです。少し前にリニューアルされ、仕様変更によってモールドDの真ん中に穴が空きました。

穴が空いたために、作業途中に気泡が入りやすくなりました。また、「扱い方が分からない」というお問い合わせも複数のユーザーさんから寄せられたので、この度ご説明を兼ねてマガジン記事にいたしました。

後で外す蓋代わりのレジンパーツを作って穴を塞いで本体を形成し、再び穴にしたらそこからレジンを注ぎ足します。透けて見える量を確認し、しっかりとレジン液で埋めるのが上手に作るポイントのひとつです。

もうひとつの作り方を動画にて説明しています。見比べてみて、お好きな方法を選ばれると良いでしょう。

梅雨の季節に限定してしまうのは勿体無い、可愛らしい傘のモチーフ。立体に仕上がるのでパーツの組み立てなど工程は多くなりますが、できあがったころりとした姿に報われること間違いなしです。
 

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