
パーツアクセサリーの基本テクニック:Tピンの丸め方、丸カンの開け方・閉じ方(ピーチのピアスの作り方)
ソーイングや編み物など、ほとんどのハンドメイドは独学から入りましたが、パーツアクセサリーとビーズジュエリーだけは初心者として教室に通って習いました。単に道具を持っていなかったので、「手ぶらで参加OK!」に惹かれたからです。
しかし、手ぶらでの参加は最初の数回だけ。すぐにその楽しさに取り憑かれ、家でも練習できるようにと基本の道具を一式購入したのでした。
覚えたテクニックと揃えた道具にはかなりの頻度で出番があります。デパートで買ったネックレスのサイズを調節したり、ブレスレットの止め金具を使いやすいものに交換したり、以前作った物の壊れたところを修理したり…基本を知っていれば割と何でも出来て、意外にも実用性のあるクラフトジャンルかもしれません。
今日は、Tピンの丸め方と丸カンの扱いさえ覚えれば完成させられる、とても簡単なピアスの作り方をご紹介いたします。

目次
- 1.材料と道具
- 2.作り方
- 3.まとめ
1.材料と道具

・Tピン
・丸カン
・ピアス金具
・ビーズ(丸型、葉っぱ型を使用)
・工具類(ニッパー/丸ヤットコ/平ヤットコ)
・(あれば)ビーズマット(今回はフェルトで代用)
2.作り方
ビーズ類や小さなメタル金具は、落とすと跳ねてどこかへ飛んでいってしまったりコロコロ転がってカーペットに埋もれてしまったりするので、ジュエリーメイキング用のマットの上で作業するのがいちばんです。
教室で使っていたビーズショップのロゴ入りのマットがとても使いやすかったのですが、ぼろぼろになって処分してしまったので今日はフェルトで代用しています。
ビーズにTピンを通します。一見短くカットされたワイヤーのようなTピンですが…

片方の先が釘の頭のように平らになっています(なので、真横から見ると、縦に長〜い「T」の字というわけです)。

反対からビーズを通して「T」の付け根に持ってくると…

ここがストッパーに。

とても便利な基本金具なのです。

しっかり差し込んだ状態で、ワイヤーを根元から倒します。

90度の角度になるように曲げます。

折り曲げた角から7〜8mmのところでワイヤーをカットします。

ワイヤーを下に向けてカットすると、顔に当たったり飛んで行ってしまったりということが防げます。私はニッパー含めアクセサリーの道具はジャムの空き瓶に立てて収納しているのですが、使う時はこの瓶を仮ごみ箱にしてワイヤーの先がこの中に入るようにしてカットするのが習慣化しています。

ビーズの上に残したワイヤーを、丸ヤットコで丸めて輪っかにします。利き手で丸ヤットコをつかんだら…

手首を時計回りにくるっとねじって外側に向けます。

この状態で、ワイヤーの先を丸ヤットコの先で挟みます。

親指が外側に来て手のひらが上を向き、スタート地点はこんな感じになっているはず。

ねじった手首を戻すように、時計と反対周りにくるっと回すと…

輪ができます。

隙間ができたりいびつになったりしていたら、丸ヤットコで微調整します。

ピアスに仕上げるので、2つ作ります。

作ったパーツを丸カンを使ってピアス金具につなぎます。丸カンは、小さな輪っか状のワイヤーです。

ヤットコ2つで挟んでつなぎ目を開けてパーツを通して再び閉じるのですが、左右から引っ張るのはNG!いびつになってきれいな丸に戻らなくなってしまいます。

片方は向こうに、もう片方は手前に、ツイストするのが正解です。

片方は面で(2箇所挟んで)押さえると、より安定感が出ます。

真上から見た図。丸ヤットコ(左)で挟んで固定し、平ヤットコ(右)でつなぎ目の先を挟んで…

向こう側にツイストさせて開きました。

この状態で、つなぎたいパーツを通します。

ピーチに見立てるピンクの丸ビーズ。

葉っぱ。

ピアス金具の順に通しました。

ヤットコ(左)で丸カンを挟み、固定させて…

丸カンを掴んでいた方のヤットコ(右)を手前にツイストさせて輪っか状に戻します。

この時、ほんの少し行き過ぎる感じで戻すと、ヤットコを離したときにスプリングバックしてよりぴったりと輪が閉じます。微妙な加減なので練習が要るかもしれません。 ピーチのピアスができました!

色を変えればりんごやオレンジにもなりますね。

3.まとめ
多くのテクニックが存在するジュエリーメイキングですが、Tピンと丸カンの扱い方さえ知っていれば完成させられるプロジェクトもたくさんあります。
ピアスは場所を取らないし、ちょっとした贈り物にも最適なので、ぜひTピンの丸め方と丸カンの開閉の練習がてら気軽にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。