しずく型レジンチャーム、ガラスビーズ、樹脂パールのキラキラ夏向きピアスの作り方
気温が少しずつ上がるのを感じ、透明感ときらめきのある涼しげなアクセサリーに目が行くこの季節。夏本番を目の前に控えた今の季節にぴったりな透け感とキラキラと言えばレジンです!しずくの形に固めて作ったチャームにガラスビーズとパールを組み合わせ、揺れるピアスに仕上げました。見た目もかわいいです。
しずく型のチャームを作るプロセスには、モールドにレジン液を流し入れて硬化する作業が含まれます。モールドの底の隅々まで液体を行き渡らせるため、傾けるだけでスムーズに広がるサラサラタイプのUVレジン液を選びたいところ。
色を付ける場合は着色剤を加えて調色スティックでしっかり混ぜ込む必要がありますが、この時に生じるのがレジン作家さん共通の悩み、気泡問題。消す方法はいくつかありますが、気泡は出来ない、または極力少ないに越したことはありません。
そして仕上げにはコーティング。本体作りに使用したレジン液をコーティング材として使いたいので、この場合もぽってりとなりにくいさらっとしたテクスチャーのレジン液が理想です。
ここではモールドへの広げやすさ、気泡の出来にくさ、コーティングのしやすさ等を念頭に、新発売「作家のためのレジン」を使ったレシピをご紹介いたします。
いいねやコメントでのやり取り、皆さんの素敵な作品を拝見できてとても楽しかったです💕
皆さんの益々のご活躍をお祈り申し上げます✨
ありがとうございました(⋆ᴗ͈ˬᴗ͈)”
YouTubeでお待ちしておりますヾ(*ˊᗜˋ*)🌈
目次
- 1.材料と道具
- 2.作り方
- 3.まとめ
1.材料と道具
・レジン液 (作家のためのレジン)
・UVライト
・着色剤
・工具(ニッパー、丸やっとこ、平やっとこ)
・エンボスヒータ
・メタルブリオン
・ガラスビーズ ロンデルカットS カラー:アイリス 5✖️3mm 8個
・ストーンキャッチャー
・樹脂パールバロック
・ピアスフック
・9ピン
・モールド
・調色パレット
・調色スティック
・グリッター
・マスキングテープ
・やすり
2.作り方
新発売の「作家のためのレジン」のパッケージを開け、ノズルの先端をカットします。
調色モールドにレジン液を入れます。
着色剤を加えます。
このレジン液はとてもサラサラとしたテクスチャー(質感)が特徴です。気泡が入りにくく、抜けやすいので、うまく混ぜるとエンボスヒーターで温める必要がないかもしれません。いつもならこの時点で気泡だらけです。
ホワイトは発色が良いので、スティックの先につけて入れます。
着色剤を入れてしっかりめに混ぜても、気泡はほとんど目立ちません。
極力綺麗に仕上げたいので、多少残っている気泡をエンボスヒーターで加熱して飛ばします。
しずく型のモールドに少量のレジン液を入れます。
モールドを傾けながら底に広げます。このような作業をする際も、サラサラのテクスチャーなので広がりやすいです。
硬化します。硬化時間は、UV-LEDライト(6W~9W使用時)なら60〜120秒、UVライト(36W使用時)なら2〜4分が目安です。
モールドの高さの1/3くらいまでレジン液を入れます。
カラーブリオン(ホワイト)やメタルブリオンのシルバー&ゴールドを加えます。最初にいちばん大きい3mmのホワイトブリオンを入れ、その周りを小さいブリオンで飾ります。
ブリオンは左右対称になるように配置します。
硬化1分します。着色したレジン液をモールドの高さ2/3くらいまで入れます。
ブリオンの上に被せる感じでグリッターを散らし、整えて1分硬化します。
モールドすれすれまで着色レジン液を入れて整え、さらに1分硬化します。
モールドを裏返して裏からもライトを当て、1分硬化します。
モールドを使った作品には、低粘度でさらさらのテクスチャーのこのようなレジン液がピッタリです。
バリがある場合は、やすりなどで擦って整えます。
半球状の側を下に、平面の側を上にしてマスキングテープに固定します。
ヒートン、または9ピンを短くカットした代用品を用意します。
しずく型のてっぺんに少量の着色レジン液を塗ります。
ヒートンまたは短くカットした9ピンを接着し、1分硬化して固定します。
両方にヒートンまたは9ピンを接着したら、着色レジン液で裏側をコーティングします。
調色スティックでレジン液を広げ、1分硬化します。
最後に透明のレジン液で全体をコーティングします。
“作家のためのレジン”はサラサラのレジン液なのでコーティングとしてもまた塗りやすく、スルスル伸びて綺麗に仕上がります。
硬化後はツルツルでカチカチの手触りです。べたつきもありません。しっかり硬化させることが大切ですので、角度を変えながら約4分硬化します。
パーツを繋げます。
9ピンにロンデルカットのガラスビーズを通し、ワイヤーを根本から直角に折り曲げます。
ワイヤーを8mm程度残してカットし、丸やっとこで先端からくるっと巻きます。
9ピンから切り落とした残りのワイヤーを再利用します。ワイヤーの端から約8mmの部分を平やっとこの先で掴み、直角に折り曲げます。丸やっとこに持ち替え、折り曲げた方向と逆に丸めて輪にします。
ワイヤーに樹脂パールを通し、ガラスビーズと同様にメガネ留めにします。
輪を開き、レジンのしずく、ガラスビーズ、樹脂パールを繋げます。
イヤリング金具を付ければ完成です。
着色材を変えるとかなり印象も変わります。
3.まとめ
レジン液をモールドに流して固めたドロップ型のチャームにガラスビーズと樹脂パールを合わせて作る、シンプルなピアスをご紹介いたしました。レジンのしずくはうっすらと着色し、ブリオンも控えめに入れた、優しげな雰囲気が魅力のアクセサリーです。
モールドを使ったレジンアクセサリー作りには、粘度の低いサラッとしたレジン液が向いています。新発売の「作家のためのレジン」はまさにこの作品向き。モールドの底に薄く敷き詰めたい時も、持ち上げて傾けるだけでスルスルと広がります。
UVレジンを扱う際、どなたも必ずぶち当たる壁が気泡です。レジン液の中に出来てしまった小さな空気の泡は、仕上がりの美しさや完成度に響きます。特に着色剤をしっかりと混ぜ込みたい時には避けられない問題です。
太陽光で硬化が始まらないようアルミホイルなどを被せて半日からひと晩そのまま放置する、エンボスヒーターで温めて液の表面に浮き出させる等、レジンクラフターさんの間ではいくつかのトラブルシューティング方法が知られていますが、気泡は出来ない、または極力少ないに越したことはありません。
新発売の「作家のためのレジン」は、激しくかき混ぜても比較的気泡が出来にくいのが特徴です。販売を目的とした完璧を求める作家さんたちの要望に適うだけでなく、これもまた初心者さんにとってもうれしい性質。まだ始めたばかりでエンボスヒーターをお持ちでない場合でも、上手く混ぜれば気泡のない作品ができるかもしれません。
サラサラのテクスチャーのレジン液は、コーティングもしやすいのも特徴。仕上げに筆で塗る際も、滑らかに伸びて大変きれいに付けることができます。液の付け過ぎや塗りムラが防げますので、コーティング材としても頼れる存在です。
モールドに流しやすく、気泡が出来にくく、さらにコーティングも失敗なく塗ることができるので、まだ慣れていない初心者さんにはサラサラとしたタイプのレジン液がおすすめと言えるでしょう。
出来上がったレジンのパーツとビーズ類を繋ぐのに、長めの9ピンを使用しました。輪の部分は短くカットしてヒートン代わりに。残ったワイヤーはビーズ類をメガネ留めにするのに十分な長さがあります。消耗品こそ無駄なく賢く使いたいところです。
ここでは寒色系の着色剤を使って涼しげに仕上げた夏向きのピアスにしていますが、選ぶ着色剤や合わせるブリオンによって雰囲気はぐんと変わります。お好みや季節に合わせ、レジンの可愛いハンドメイドアクセサリー作りにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
モールドに流しやすく、気泡が出来にくく、さらにコーティングも失敗しにくいサラサラのレジン液「作家のためのレジン」なら、作家のみなさまにも自信を持ってお使いいただけ、また初心者さんにも安心です。
この記事で紹介したアイテム
-
作家のためのレジン 100g
¥2,200 ¥1,980 税込 -
エンボスヒーター 清原
¥3,850 ¥2,980 税込 -
調色スティック レジン道具 UVレジン PADICO
¥418 ¥380 税込 -
「レジン用着色剤 宝石の雫 基本12色セット」 お試しセット 2ml×12color パジコ
¥3,300 ¥2,400 税込 -
シリコンモールド モチーフ(大サイズ) 58種
¥1,200 税込 -
アクセサリー工具【8点セット】ジップポーチ付きツールセット
¥2,000 ¥1,800 税込 -
耐水紙やすりセット (ミニサイズ/空研ぎ・水研ぎ兼用) パジコ
¥220 ¥198 税込 -
【3個入り】調色パレット 着色 カップ シリコンタイプ
¥400 ¥270 税込
レジンの関連する記事
-
本物の桜をまるごと閉じ込めたレジンキーホルダーの作り方
春の象徴である桜。今年も開花が楽しみですね。今回は季節問わず人気のある桜のプリザードフラワーをまるごと閉じ込めたレジンキーホルダーを作ってみました。 国産で最高級の桜の花びらを立体型でしっかり残している特別品を使用しています。そんな桜の花びらをレジンの世界に閉じ込めた春らしい雰囲気の漂うキーホルダー。デザインシールやクラッシュシェル、金箔などの封入物を組み合わせてアレンジを加えたレシピです。 詳しい作り方はもちろん、傷のつきやすい桜のプリザーブドフラワーの取り扱い方や綺麗に仕上げるポイントも合わせてご説明いたします。
-
春にぴったり!ミモザツリーを閉じ込めたレジンパーツの作り方
2024年2月26日から3月25日の間にお届けする「作家のためのレジン」定期便のパッケージは、春らしさ全開のミモザと蝶々のデザインです。毎月のお楽しみであるオマケは、四角形とドロップシェイプのシリコンモールド、ミモザのドライフラワー、そしてグリーンのホログラムです。 そろそろ春の気配を感じる3月がやってきます。ひと足お先にミモザで季節を先取りしましょう!オマケのドライフラワーで作ったミモザツリーをレジンパーツに閉じ込めるレシピです。春にぴったりのアクセサリーパーツを作ってみましょう。 材料や作り方はもちろん、気泡が出やすいミモザをきれいに封入するテクニックも合わせてご説明いたします。
-
バレンタインにぴったり!レジンで作るチェック柄のチョコヘアアクセサリー
2024年1月26日から2月25日の間にお届けする「作家のためのレジン」定期便のパッケージは、この時期にぴったりなバレンタインチョコのデザインです。毎月のお楽しみであるオマケは、ハートのシリコンモールド、ハートのメタルパーツ、ピンクのホログラムです。 2月といえばバレンタインデー!どなたもが描くイメージは「チョコレートを贈るイベント」でしょう。2月14日のバレンタインデーに恋人や友人へ贈る物の主役がチョコレートとなるのは日本ならではの文化のようです。海外ではチョコレートに限らずカードや花束、お菓子などを恋人や家族に贈るのだそうですよ。 今回はそんなバレンタインデーにちなんだチェック柄のハートや星のチョコレートヘアアクセサリーを作ってみました。ビターチョコ、いちごチョコ、ホワイトチョコをイメージして着色したレジンはなんとも美味しそう。ゴールドのラインシールでチェック柄を作り、メタルパーツでデコレーションするとまるで本当にチョコ作りをしているかのようです。 複雑な工程もなく、オマケのモールドを使用するのでレジン初心者さんでも挑戦しやすいレシピです。本物のチョコレートのような色合いを作るための着色剤の配合やチェック柄をうまく作るポイントなどを含め、詳しい手順をご説明いたします。
-
雪のような淡いカラーで冬らしさ満点!動物チェーンキーホルダーの作り方
2023年12月26日から1月25日の間にお届けする「作家のためのレジン」定期便のパッケージは、冬らしさを感じさせるスノーマンと雪の結晶のデザインです。毎月のお楽しみであるオマケは、動物のシリコンモールド、さざれ石、そしてチェーンホルダーです。 日本では1月に入ると1年で最も寒い時期が到来すると言われており、雪が降る地域も多くあります。ストーブの燃える匂い、外へ出た時の白い息、そして寒くてなかなか布団から出られない朝。どれも冬を感じる瞬間ですよね。 今回は冬の風物詩を代表する雪をイメージし、淡いカラーが素敵な動物モチーフのキーホルダーを作ってみました。 儚げな色合いで着色した動物たちは、まさに雪のような柔らかい印象に。複雑な工程もなく、専用のモールドを使用するのでレジン初心者さんでも挑戦しやすいレシピです。 英字ネイルシールの付け方やツヤツヤに仕上げる方法などを詳しくご説明いたします。ふんわりカラーの動物たちに癒されることまちがいなし!動物モチーフのキーホルダーのレシピです。
-
レジン作品にコーティングは必要?不要?コーティング液は作品の質感を変える魔法!鉱石作家が徹底レビュー
「レジン」を始めようと思うとまず揃えるものはメインのレジン液。 そしてUV/LEDライトとシリコンモールドでしょう。 では、少し検索すればヒットする「レジンコーティング液」は? 「コーティング液って、必要なの?」レジンを始めたばかりの方は戸惑うかと思います。 そもそもレジンそのものが透明で艶があるため、 ”仕上げ”のコーティング液はどちらかといえば「副資材」のニュアンスが強いのですが、 【美しいレジン作品に仕上げる】ためには必須アイテムだと思います。 なぜならコーティングで作品の質感が劇的に変化するからです。 ただし使いどころを誤ると、思った仕上がりにならないという事態にも陥る側面もあります。 そこで本記事では、croccha公認クリエイターでもあるレジンクリエイター Uneが、 「作家のためのレジン コーティング液」について他社商品と比べて特徴を徹底レビュー。 私自身の使い分け方も踏まえ、美しい作品仕上げとコーティングについてまとめました。 使用感など動画を含めて読者さんと共有できることを目指しました。 コーティング剤を使用する意外なメリットや、そもそもコーティング剤は必要かどうかなども、検証していきたいと思います。
-
傘の3Dモールドの使い方
できあがりのサンプル写真や商品画像を見て、「このシリコンモールド、可愛い!」と飛びついてしまったことはないでしょうか。そしていざ購入してみたものの扱い方が分からず、形にならないまま放置、なんてことも… 今回ご紹介する傘の3Dモールドは、そんなアイテムの代表かもしれません。多くのみなさまに購入いただいている、クロッチャショップの人気商品でもある立体の傘が作れるシリコンモールド。「扱い方が分からない」とお問合せをいただくことも少なくありません。 そこで今回は使い方を2パターン、それぞれ動画とマガジンで説明してみました。動画とマガジンでは作り方が異なりますので、ご覧になってみてお好きな方法を選ばれるとよいでしょう。 人気アイテム、3Dの傘のシリコンモールドを使った基本のチャームの作り方です。